2026年10月6日の記事・写真・位置情報・SNS・プライバシー

その写真から、場所が分かるかも

SNSに載せた1枚の写真から、家や学校、よく行く場所が分かってしまうことがあります。写真に残る位置情報だけでなく、背景に写った看板や電柱も手がかりになります。最近はAIが写真の撮影場所を推測する使い方も話題になりました。投稿する前に何を見ればいいか、家族で確かめておきましょう。

何が起きた?

2025年4月、Instagramが友達と位置情報を共有できる地図の機能を、日本でもテストし始めました。 SNSでは「自宅がバレる」「すぐオフにして」という声が広がり、ちょっとした騒ぎになりました。 運営するMetaは、この機能は初めはオフになっていて、自分で共有を選び、相手も選ばないと位置は伝わらないと説明しています。 共有する相手はいつでも変えられ、だれにも共有しない設定にもできるそうです。 ただ、設定画面が分かりにくかったことも、混乱の原因だったと指摘されています。 「勝手に共有されていた」わけではなくても、自分の設定を知らないままだと不安になる、という例でした。

同じ2025年の春には、AIに写真を見せて撮影場所を当てさせる遊びも話題になりました。 写真に埋めこまれた位置のデータを消しても、ナンバープレートの色や標識の文字などから場所を推測するというものです。 試した記事では、有名な建物が写っていればすぐ当たる一方、目立たない街角では外れることも多く、いまのところ大きな脅威とまでは言えないとまとめていました。 AIを作った会社も、個人を特定するような使い方は断るように作っていると説明しています。 ただ記事は、不鮮明な写真からでも場所を当てられるAIが出てきたら、あらためて考えるべきだとも書いていました。

人の手による「特定」は、もっと前からあります。 2026年8月の新聞コラムは、ネットで場所を割り出す人たちが、背景の建物や看板、影の向き、写った人のひとみに映る景色まで手がかりにすることを紹介していました。 オンラインのインタビュー動画で、エアコンの位置や壁紙から施設や部屋まで割り出された例もあったそうです。 写真だけでなく、動画の背景も同じように見られているということです。

なぜ気をつけたい?

スマホのカメラは、設定によっては撮った場所の情報を写真の中に記録します。 この情報が残ったまま写真をやりとりすると、撮った場所が相手に伝わることがあります。 SNSやアプリによって扱いがちがうので、自分の使っているものの設定を一度見ておくと安心です。

もっと見落としやすいのが、写真に写りこんだものです。 北九州市教育委員会の資料では、電柱の広告、お店の名前、車のナンバー、特徴のある建物などを組み合わせると、場所が分かることがあると説明しています。 1枚では分からなくても、いくつもの投稿を合わせると分かってしまうこともあります。

「今日は体育祭だった」のような一言から、学校が分かる場合もあります。 旅行中に「いま〇〇にいる」と投稿すれば、家にだれもいないことが伝わります。 同じ資料は、こうした情報がストーカーや空き巣に悪用されるおそれがあるとしています。 そして、SNSに写真を載せるのは、家の玄関前に写真を貼ったり、知らない人に写真を配って回ったりするのと同じだと説明しています。 仲のいい友達だけに見せているつもりでも、だれかが保存すれば、ほかの場所に出ていくこともあります。

どうする?

  • 投稿する前に、背景をよく見る。 制服、校舎、表札、電柱の住所、家の窓からの景色が写っていないか確かめます。
  • カメラとSNSの位置情報の設定を確認する。 必要がなければオフにしておくと安心です。
  • 「いまここにいる」はあとで投稿する。 行事や旅行の写真は、帰ってきてから載せても十分楽しめます。
  • 位置を共有する相手を見直す。 共有しているアプリがあれば、相手がリアルで知っている人だけになっているか確かめましょう。
  • 友達が写った写真は、載せていいか本人に聞く。 自分だけでなく、友達の場所も守ることになります。

写真を投稿するのが悪いわけではありません。 載せる前に少し確かめるくせをつけるだけで、ずっと安全になります。

家族で話してみよう

  1. 最近とった写真を1枚選んで、場所が分かりそうなものが写っていないか一緒に探してみよう。
  2. 友達との写真を投稿するとき、友達にどう確認してから載せる?
  3. 位置情報を共有しているアプリやSNSはある?だれと共有しているか、一緒に見てみない?

出典

親子でチェック

読み終わったら、家族で一つずつ確かめましょう。

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