2026年10月9日の記事・フィッシング・SMS・詐欺・パスワード

本物そっくりの偽メッセージに注意

宅配便の不在通知や、ネット通販・カード会社からの「重要なお知らせ」。そんな見た目で届く偽のメールやSMSから、本物そっくりの偽サイトに誘いこむ手口を「フィッシング」と呼びます。2025年の報告件数は過去最多になりました。スマホを持ったその日から関係のある話なので、家族で見分け方と対応を確認しておきましょう。

何が起きた?

警察庁によると、2025年に寄せられたフィッシングの報告は245万4,297件でした。 前の年より約73万件多く、増え続けています。 フィッシング対策協議会のまとめでは、3月には1か月で約25万件と、月ごとの数でも過去最多になりました。

被害も大きくなっています。 2025年にインターネットバンキングで勝手にお金を移された被害は4,747件、合わせて約103億9,700万円で、その約9割がフィッシングによるものでした。 警察庁に寄せられた偽サイトの報告も、103万3,675件にのぼりました。 かたられたのは、証券会社、カード会社、キャッシュレス決済、交通系のサービスなど、身近な名前ばかりです。

手口も変わってきています。 警察庁の報告では、偽のSMSの文章を作るのに生成AIが使われたとみられる例も確認されています。 これまでのように「日本語が変だから偽物」とは、言い切れなくなってきました。

メッセージだけでなく、電話から始まる手口もあります。 銀行などを名乗って電話をかけ、メールアドレスを聞き出してから偽のメールを送る「ボイスフィッシング」です。 警察庁は、自動音声のあとで人の声に切りかわる、海外の番号からかかってくる、といった特徴をあげています。 2025年は主に会社の口座がねらわれましたが、「電話の相手が本物とは限らない」のは、家庭でも同じです。

なぜ気をつけたい?

フィッシングのメッセージは、あわてさせるのが得意です。 「不正なログインがありました」「このままではアカウントが使えなくなります」「お荷物をお届けできませんでした」など、すぐに動かないと困りそうな言葉が並びます。 リンクを開くと、本物とそっくりのログイン画面が出てきて、IDやパスワード、カード番号を入れさせようとします。 警察庁によると、こうして盗まれた情報は、ネットバンキングから勝手にお金を移したり、クレジットカードを不正に使ったりするのに使われています。 2025年は、証券会社をかたる偽メッセージで口座が乗っ取られる被害も大きな話題になりました。

子どもにとっても、ひとごとではありません。 ゲームやSNSのアカウントも、IDとパスワードで守られている点は同じです。 また警察庁の報告によると、だまされて入れた偽のアプリが、本人の知らないうちにスマホから大量のSMSを送り、料金が高くなる例も確認されています。 フィッシング対策協議会の調査では、SMSの送り主が携帯電話の番号だとフィッシングの可能性が高いことを知っていた人は47.5%で、半分に届きませんでした。 一方で、知らない番号からSMSが来たら「必ず検索する」と答えた人は38.1%で、前の調査より増えています。 すぐに反応せず、一度調べる人が増えているのは、よい流れです。

どうする?

  • メールやSMSのリンクから、ログインしない。 確かめたいときは、ふだん使っている公式アプリや、ブックマークしておいた公式サイトから開きます。
  • IDやパスワードを聞いてくるメッセージは疑う。 送り主の番号やアドレスが、会社の公式サイトに書かれているものと同じかも見てみましょう。
  • 知らないところから来たアプリは入れない。 「荷物の追跡にはこのアプリが必要」と言われても、入れないでください。
  • 大事なアカウントには、2段階認証をつける。 パスワードがもれても、すぐには乗っ取られにくくなります。
  • 入力してしまったら、すぐ家族に話す。 パスワードを変え、カードを使っていたらカード会社に連絡します。早く動くほど、被害を小さくできます。

あやしいと思ったら、開かずに家族に見せるだけでも十分です。 「これ、本物かな?」と気軽に聞ける家にしておきましょう。

家族で話してみよう

  1. 「アカウントが停止されます」というメッセージが届いたら、まず何をする?
  2. 家族で使っているサービスの公式アプリやブックマークは、どこにある?一緒に確かめてみよう。
  3. もしパスワードを入力してしまったら、だれに、どのくらい早く話す?

出典

親子でチェック

読み終わったら、家族で一つずつ確かめましょう。

読んだら「家族と一緒に読んだ」を記録すると、オープンのチャットが使えるようになります。記録は、ログインした保護者か、登録した子どもの端末でできます。